運動器カテーテル治療

疼痛とは

疼痛とは

痛みなどの感覚は、普通「神経」によって伝わります。血管と神経は、「対になって伴走している」ことが知られています。
血管と神経は一緒に存在しており、炎症が起き痛みのある場所に血管がたくさんできることが知られています。
これは、異常な血管が「生えてしまっている」状態で、この新しい血管の発生に伴い神経も増えてしまうことが知られています。
「異常な血管」の増殖と、それに伴う「神経」の発生が痛みの原因になっていることが多々あるのです。

運動器カテーテル治療では、この「異常に増えた血管」にアプローチします。余計な血管を減らすことで痛みを取り除き、正常な状態に戻す治療方法です。

左が治療前、右が治療後の写真になります。

【肩関節】

  • 肩関節 治療前治療前
  • 肩関節 治療後治療後

【股関節】

  • 股関節 治療前治療前
  • 股関節 治療後治療後

運動器カテーテル治療とは

運動器カテーテル治療(TAME)

運動器カテーテル治療(経動脈的微細血管塞栓療法=TAME: Transcatheter Arterial Micro-Embolization)とは、
血管造影装置で血管の状態を見ながら、痛みの原因の元となっている異常な血管(モヤモヤ血管,もやもや血管)を探し、少量の薬剤を用いて微細な血管を塞栓(そくせん)する新しい治療法です。

主に保存的治療に抵抗性の関節の痛みに対して有効で、
肩関節、膝関節、股関節、肘関節、足関節などの長引く痛み(慢性疼痛)が治療の対象となります。

通常1、2回の治療で痛みを緩和させることができるので、何度もくり返し治療する必要はありません。
また、スポーツをしている人にとって治療後すぐにトレーニングに復帰できることも、「運動器カテーテル治療」の大きなメリットの1つです。

所要時間 : 約1~2時間(検査室入室~退室まで)

遠方の方でも、治療の当日にMRIなどの検査を受けていただき、同日に日帰り治療を行うことも可能です。

運動器カテーテル治療の対象となる痛み
  • 肩関節周囲炎(五十肩、凍結肩など):痛みで動きが制限されている状態
  • スポーツ慢性疼痛:テニス肘、野球肘、ジャンパー膝、ランナー膝、足底腱膜炎、シンスプリントほか
  • ひざや股関節の痛み:レントゲンでは正常でも痛みがあるという方
  • 腱炎、付着部炎、軽度の変形性関節症など
  • その他原因不明と言われている関節、運動器、筋肉の痛み
運動器カテーテル治療が向いていない痛み
  • 首や腰からくる痛みやしびれ
  • レントゲンで見ると変形が非常に強い状態
検査の実際

消毒・局所麻酔後、血管の中に細長いチューブを通し、痛みのある場所(肩や膝、足、肘、手、股関節など)
まで移動させて、少量の薬剤を注入する治療法です。
血管の内側には神経が走っていないため、カテーテルを移動させても痛みや違和感はありません。

※消毒薬や麻酔薬にアレルギーのある方はお申し出下さい。検査中、痛み・吐き気・手足の しびれ・気分不良などがありましたら、遠慮なく医師や看護師にお知らせ下さい。

検査後の注意

検査後は、針を刺した場所にガーゼをあて、病棟に戻り、約1~2時間ベッドの上で安静を保っていただきます。

特に異常が無ければ、針を刺した場所を確認後、帰宅できますので、日帰りで治療を行うことが可能です。

合併症
出血、皮下血腫
血管の穿刺部(カテーテルを入れた部位)からの出血や、穿刺部の皮下に血がたまる(皮下血腫)ことがあります。
造影剤による副作用
造影剤投与直後に副作用が発生する場合があります。熱感、嘔気・嘔吐、じんま疹などがあります。
ごくまれに、呼吸困難、血圧低下、意識障害などを起こすこともあります。
血管内膜損傷、動脈解離
ごくまれに、カテーテルやガイドワイヤーの操作により血管の内面を傷付けることがあります。
治療に伴う合併症
発熱、疼痛、腹部膨満、嘔気、嘔吐など

※ これらの合併症に対して、担当医の他、各専門の医師が迅速に対応できる体制を取っています。
  ご不明な点があれば、ご遠慮なく看護師、医師、スタッフにお聞きください。

費用について

運動器カテーテル治療は、新しい治療法で、病状に応じて自由診療(自費)となる場合があります。

※ その他、詳細については直接お問い合わせください。
  なお、治療は当院副院長 / IVRセンター長の保本 卓(やすもと たく)医師が行っています。
※ 尚、関東ではオクノクリニック(Okuno Clinic.),江戸川病院 運動器カテーテルセンター
  にて治療を行っています。
  関西では唯一、当院にて運動器カテーテル治療を行っており、
  2年前(2015年)からオクノクリニック 奥野 祐次先生と密に連携をとりあいながら、
  モヤモヤ血管に対するカテーテル治療と様々な臨床研究を行っています。
  関東の方はこちらをご覧ください ↓
  オクノクリニック(Okuno Clinic.) : http://www.itami-torou.com/column/

お問い合わせ

06-6923-3501 受付時間 午前9:00~12:00  午後13:00~17:00 ※最初に「ホームページを見た」とおっしゃっていただくと助かります。
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