ごあいさつ

都島放射線科クリニックでは、これまでの通り最新技術を使った放射線治療と、さらにより多くの選択肢をもって患者さまに安心して
いただけるクリニックを目指し、2015年4月よりIVR治療を導入いたしました。
IVR導入に伴い、IVR専門医 保本 卓が副院長として就任し、新たな体制を組み、患者の皆様にとってよりよい治療を行っていきます。

  • 放射線治療専門医 院長 呉 隆進
  • IVR治療専門医 副院長 保本 卓

院長ごあいさつ

院長 呉 隆進 放射線治療専門医

私共は日々、理想のチーム医療を追い求め努力を惜しむことはありません。

当施設の特殊性は再発がん治療に重心を置いているところにあります。根治を目指した初期治療と終末期の緩和ケアの中間に位置する再発がんに対する放射線科の役割は旧態依然としており、まだまだ積極的な発展が見られない状況です。

しかし、近年急速に進化している高精度な放射線治療やIVRにより、以前は治療適応外であった症例に対しても治療可能となってきていることも事実です。私共は、再発がんであっても、化学療法や分子標的療法だけではなく、局所治療として放射線治療やIVRも補助的に考慮した集学的な治療戦略が長期生存に重要であると考えています。

治療適応なしと判断された患者様でも、
危険を回避し、生活の質を下げることなく延命治療も可能になってきています。

一度放射線治療を施行した部位への再照射、肺気腫で高度の肺機能障害や透析中で高度の腎機能障害がある患者様、多発肺転移や多発肝転移で治療適応なしと判断された患者様でも、危険を回避し、生活の質を下げることなく延命治療も可能になってきています。当院では幅広く適応となる患者様を積極的に受け入れています。

このような再発がんに対する治療は、個々の患者様に合わせた診療情報収集・診察・治療検討に十分な時間が必要となり、患者数が多く多忙な大病院では対応困難な状況であり、医療従事者としてはできるなら避けたい治療であることは否めない事実です。

独立型小規模クリニックである私共が、この問題に正面から取り組み、複雑な再発がん治療に挑戦し続けることができるのは、実動的チーム医療が実践できているからこそです。私共は日々、理想のチーム医療を追い求め努力を惜しむことはありません。

副院長ごあいさつ

副院長 保本 卓 IVR治療専門医

最先端のがん医療を身近に受けて頂ける環境づくりを目指します。

この度、都島放射線科クリニックは、大阪大学の関連施設の中で、初めて「放射線治療・IVRの融合型クリニック」として生まれ変わることになりました。患者様の体に負担の少ない放射線治療にくわえて、画像下治療であるIVR(Interventional Radiologyの略)を同時に行うことができます。

また、クリニックに新設されたIVRセンターの中には「穿刺ドレナージセンター」が同時に併設されることになりました。

「最先端のがん医療を身近に受けて頂ける環境づくり」をモットーに、
このクリニックを小さながん拠点として発信し、社会貢献を行っていきたい。

放射線治療、IVRともに「切らずに治す」がんの局所治療としてとても有効な治療法で、患者様の病態に応じて適切な治療法を同一施設で自由に選択ができます。それぞれの治療の利点、欠点を互いに補いあえることが当クリニックの最大の特徴といえます。また、IVRはがん以外の、様々な病気に対しても有効な治療法を提供することができます。

患者様が、より身近に最先端のがん医療を受けられるために、あえて「クリニック」で治療を行うことには大きな意味があります。
それは、いろいろな局面で小回りが利く、つまり自由度が高いこと、プロ意識の高いスタッフ間で、個々の患者様に応じた建設的で臨機応変な意見交換が、エビデンスや豊富な経験に基づいて適切に議論された上で安全に実施されること、患者様のご意向だけでなく、他の医療施設様のご意見にもよく耳を傾け、社会に開かれたオープンな施設であること、患者様のご家族を含め、治療後のケアについても最善の方法について手厚くお手伝いできること、一般的に難治性といわれる「再発がん」に対しても安全で適切な治療を提供すること、そしてなによりも、「がんは特別な病気ではなく、近くのクリニックで身近に治療できる」ことを実践することです。

わたしたちはこれらを実践することで、より地域に密着すると同時に、グローバルな治療戦略をもって、「最先端のがん医療を身近に受けて頂ける環境づくり」をモットーに、このクリニックを小さながん拠点として発信し、社会貢献を行っていきたいと考えています。

大きな総合病院では達成が難しい患者様やご家族のこまかなご要望に対して、熟知した医療スタッフが親切に、そして安全にお応えし、皆様の健康にお役に立てるよう、日々心掛けています。

今本当に必要な治療は何なのか、という疑問に対して、確信をもちながらも私たち自身にもいつも問い続け、常に患者様のご意向を最大限に尊重する、そんな治療が実現できる施設を目指しています。